宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

台風13号(サンサン)

 5日日曜日は猛烈に暑かったですが、6日から台風の影響で気温が下がっています。関西は猛暑日を記録し続けているようです。今晩から明日の午前中が大荒れ予想。かなりののろのろ台風です。

 台風は気圧の中心の位置と勢力で決められます。位置は、東経100度線(バンコクから約80キロくらい西側)から180度経線(日付変更線、ミッドウェー諸島の辺り)までの北半球に中心が存在するものです。太平洋の北西部、南シナ海東シナ海フィリピン海日本海などが海域です。勢力は、低気圧域内の中心付近の最大風速(10分間の平均)17.2m/s以上のものです。

 同じ最大風速の熱帯低気圧が、北インド洋と南太平洋にあると「サイクロン」と呼ばれます。北大西洋と北東太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が32.7m/s以上のものは「ハリケーン」と呼ばれますが、それぞれ越境すると名前が変わります。2006年のハリケーン・イケオは、西に動いて経度180度を超えたため、台風12号になりました。こういうものを越境台風と言います。

 台風という表記は、1956年に颱風(明治末頃)を同音の漢字に書き換え制定によって定着。その由来には諸説あるようです。台風の呼び名も、日本では番号で統一していますが、国際的には2000年からアジア名が使われています。「サンサン」はそのアジア名です。日本でも、特に被害の大きかったものには上陸地点などの名前を付けて呼ぶことがあります。伊勢湾台風(昭和34年台風15号)などがそれです。番号制は、1953年の台風2号(ジュディ台風)以降で、毎年元旦を区切りに台風が発生した順に台風番号を気象庁が付けています。

 日本には毎年平均して11個前後の台風が接近し、3個くらいが上陸します。まったく上陸しない年もあります。上陸するのは7月から9月が多く、やはり8月が一番多いようです。この前の12号は今年初めての上陸だったと思います。

 『源氏物語』に「野分」(野分は暴風の意味のようですが)という章があって、台風も風情のある感もありますが、早く通り過ぎて欲しいです。もっともその後はまた、暑さが戻ってくるようですが。

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