宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

平磯白亜紀層

 台風一過、また暑くなりました。ジョイフル本多へ買い物に行った帰り、阿字ヶ浦海岸から磯崎、平磯海岸を走ってみました。波は荒かったですが、平磯海岸の駐車場に車を止めて、平磯白亜紀層を浜辺に降りてじっくり見てきました。阿字ヶ浦海岸とまるで異なった海辺の景観が展開しています。

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       7月29日 阿字ヶ浦クラブからの浜辺の景観

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 「那珂層群」といわれる中生代白亜紀の地層です。平磯海岸は今から8000万年くらい前の白亜紀(cretaceous period)には、深い海の底でした。白亜紀というのは、中生代を三つに分けた中の最後の時代で、約1億4400万年前に始まり、6500万年前に終わる期間(約7900万年)です。人類の誕生がおよそ700万年前、現在の西暦2018年という歴史的時間もすごく長く感じるのに、気が遠くなりそうな時間です。

 白亜という名前は、西ヨーロッパでこの時代の地層のかなりの部分がチョーク(ラテン語でcreta 白ないし灰白色の石灰質岩石細粒)からできていることからきています。日本語ではチョークを白亜とも言うので、白亜紀と言われるわけです。

 白亜紀に堆積したタービダイトという砂と岩と泥が交互にしましまになった地層が、隆起によって持ちあげられ、波の力で柔らかい部分が削り取られて宮崎県の「鬼の洗濯板」のようになったのが、この「那珂層群」と言われる地層です。この地域からはアンモナイトが発見され、巻貝のような塔形の種類が多く、異常巻きアンモナイトの群生地として知られています。2002年には新種の翼竜の化石が発見されて、2003年に「ヒタチナカリュウ」と命名されました。これは知りませんでした。

 平磯海岸は大切な自然の記念物(茨城県指定天然記念物です)なんですね。認識を新たにしました。

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