宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

「何とかなる」は「人事を尽して天命を待つ」こと

 お彼岸の中日は雨で、22日、漸く墓参りして来ました。お寺の境内の枝垂れ桜が大分咲いていました。

f:id:miyauchi135:20180324010213j:plain

 23日は、利用者さんと一緒に牡丹餅をおやつに作りました。もち米を炊いて小ぶりのお団子を一人3つずつ作ってもらい、粒あんときな粉とゴマの3種類の味を楽しんでもらいました。後で残りの牡丹餅の味見をしたら、美味しかったです。

 22日の新聞で、「9条改憲 自民条文案評価は」という記事が目に付きました。長谷部恭男・早大教授に聞く、という企画でした。そうなんだと思ったのは、条文を追加すると戦力不保持を定めた二項が死文化する恐れがある、なぜなら「後からできた法が前の法に優越するのは法学の一般原則だから」という部分です。知りませんでした。

 国民投票で否決される可能性もあるのでは、という問いに対しての回答にも、なるほどそうなるのかと思いました。

曰く、「安倍首相の考えに沿った改憲案の否決は、主権者たる国民が(集団的自衛権を限定的に行使できるとした)自衛隊の現状を否定したことを意味する。現状に戻れないのに、どんな組織なら(憲法上)いいのかわからず、大混乱に陥る」(東京新聞、3月22日)。

 改憲論争、知らなければまずいことが山積みなんだな、と感じました。大切なことについて、本当に知らないことがいっぱいあります。高齢の母が入院中で、人工呼吸器の話が、一瞬、出ました。人工呼吸器について、現実的に真剣に考えたのは初めてです。実際にどういう処置をするかは、ケース・バイ・ケースですが、基本的に終わりのときをどうするか、どう見送るか、そのために知らなければならないこと、家族で話し合わなければならないこと、本人の意思をどこでどう確認するかなど、本当に現実的に考えました。

 何とかなる、は私の好きな言葉です。そう、現実は何とかなる、と思っています。ただし、「人事を尽して天命を待つ」の意味で。特に、命にかかわることは、どう決断しても「こうしたほうが良かったのでは」が残るのでしょう。その意味で、腹を括るしかない。将来の後悔を引き受ける覚悟で、今出来ることを後悔の残らないようやるしかない、そう思うようになりました。これは社会的問題に関しても、そうなのだと思います。

h-miya@concerto.plala.or.jp