宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

アグネス・チョウさん

 熱は下がりましたが、まだ関節の痛みや軽い頭痛が残っています。それと痰の絡む咳。食欲は、出てきましたが、胃の方がまだ本調子でなく、おかゆやもち、うどんなどを食べています。今日、一日中ぐうたらこたつに入って、テレビを見ていました。

 元気だったら見ていなかった番組『未来世紀ジパング』で、香港の「民主の女神」アグネス・チョウさんのことを知りました。学生の民主化要求のデモがあったことは覚えていましたが、それほど詳しく知っていた訳ではなく、2014年の「雨傘運動」の意味も今回調べて分かりました。デモ隊に対して警察側が使った催涙スプレー催涙弾に対して、デモ参加者はかさ・ゴーグル・マスク・ポンチョなどで身を守って、平和的に行進していたこと、そして、イギリスのメディアがこのデモ活動を「雨傘革命」「雨傘運動」と名づけて各国メディアが使うようになったようです。

 アグネスさんは日本のアニメが好きで日本語が上手です。欅坂46の『サイレント・マジョリティー』の歌詞に勇気づけられるとか。『サイレント・マジョリティー』を聴いてみました。

 どこかの国の大統領が言っていた(曲解して)。声をあげないものたちは賛成していると‥‥‥  選べることが大事なんだ。人に任せるな。行動しなければNOと伝わらない

 秋元康さんの作詞です。その通りです、という歌詞でした。民主主義と経済的繁栄、この両者はどちらも望ましいものです。そしてどうもいつの時代も、そのバランスを求めて揺れる。民主主義は人間の中にある尊厳への渇望の徴候と考えるなら、経済的繁栄は安定と増大への渇望の徴候と言えるでしょう。秋元さんの歌詞が若い世代の心を掴むのも、それが人間の持っている根源的渇望に触れるから。ただそれが、現代の日本と香港の状況の違いによって、歌詞の持つ起爆力が違ってくる。

 アグネスさんは3月に行われる選挙に立候補を表明していますが、これからどうなっていくのか、その動向に関心を持ちました。

h-miya@concerto.plala.or.jp