宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

決められる国会?

 今日は晴天で、それほど暑くなく、気持ちのいい一日でした。昨日と今日の新聞をまとめて読みました。昨日の宮子あずささんの「本音のコラム」では、共謀罪の問題が扱われていました。

 「共謀罪」の議論は、「社会の安全か人権か」の単純な二者択一ではないと、多くの人が感覚的に分かっているのではないかと書かれていました。そうだと思います。どちらも大切であり、その上でリスク評価の問題になります。「社会の安全が脅かされるリスク」と「人権が侵されるリスク」のトレード・オフの問題なのだと。政府は「人権が侵されるリスク」を最後まで認めませんでした。海外からのプライバシー権侵害への対応がなされていないという懸念表明にも、感情的としか思えないレスポンスでした。

 今日の特集の中で、元CIA職員エドワード・スノーデン氏の証言(共同通信社が報じたインタビュー)が、取り上げられています。米国国家安全保障局(NSA)が、極秘の情報監視システムを「日本側に供与していた」というものです。これはエクスキースコアと呼ばれるもので、メールや通話の内容、SNSの利用履歴などの情報を大量に収集するシステムで、ターゲットになったら私たちの「私生活の完璧な記録を作ることができる」と言われます。普通の市民生活を送る自分には関係ないと思いたいですが、でも基準が分からないので、結局は何もやらないのが一番になりかねません。自分が何もやらなくても、関係性の中で自分が知らない間に監視の対象、なんてこともあります。

 民進党逢坂誠二衆院議員は、2日、エクスキースコア供与の有無を問う質問主意書を政府に提出しましたが、13日に閣議決定した答弁書は「真偽不明の文書等に基づいた質問にはお答えすることは差し控えたい」というものだったようです。まあ、そういう答弁になるでしょうね。

 特定秘密保護法も安全保障関連法も、そして今回の「共謀罪」法も、米国がらみだとは多くの人が感じていると思います。宮子あずささんのコラムに戻りますが、「決められない国会」批判が今の国会につながっているが、これって私たちが望んだものなのだろうか、というような問いかけで結ばれていました。

 決められればいいわけではなく、どのように決めるかのプロセスの重要性があります。さらに決めた内容の是非の問題も。今回の一連の国会運営は、そのどちらにも問題が山積みでした。共同通信社が17、18日に実施した世論調査で、安倍内閣の支持率は前回調査から10.5ポイント下がって、44.9%になりました。国会は、数の力で押し切られる場であってはならないと思います。国の方向を決めるための議論の場であり、少数派政党にもその背後に多くの国民がいます。国会は、きちんと議論を闘わせることで、立場の違いを超えて落としどころを互いに探り合っていく場であって欲しいし、「日本の」国会として内外から見られていることを忘れて欲しくないと思います。

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