宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

介護の現場初日を経験して

 4日から介護の現場に入りました。圧倒的に女性が多いです。そして、女性たちがてきぱきと、かつ利用者さんに適切に話しかけながら、動いています。男性は数も少なく、かつ若い時から働いている人は、リーダーのポジションに移っていくようで、管理的業務もこなしています。

 女性たちはおそらく移動が多いだろうなあ、と直感しました。ある程度技術があれば、自分の生活に合わせて、現状であれば、仕事はあるなあと。

 どういう働き方を望むのかにもよりますが、介護の現場で施設の正社員だと、夜勤が必ず入ってきます。初任者研修を一緒に受けていた20代の女性は、すでに施設で働いていましたが、体が対応できるようになっていると言っていました。それと夜勤手当がほしいからとも。ただ子どもがいる場合は難しいのでは、と思います。

 私は軽度認知症の方がほとんどの、デイ・サービスのフロアに配属されました。利用者さん一人ひとりの顔と名前を一致させるのが、大変だと感じています。今のところ、年明けで、お休みの人も多く、職員の数も足りているので、あまりばたばた感はありません。いろいろなことを任されるようになると、体力も気力もきつくなっていくのかもしれませんが。

 かつて介護士をしていたという知り合いの女性が、いろいろ記録しなければいけないのが合っていなくて辞めた、と言っていました。彼女は、対面的対応は得意な人です。介護士に向いていると思いますが、利用者さんに対応しながら、記録するのは大変なことなのかもしれません。

 教育の場も一人ひとりへの対応が重要ですが、介護の現場はそれが徹底しています。教育の場では、「教える」という行為が前面に出るせいもありますが、子どもたちは本当に大切にされてきたのか、と思わず考えてしまいました。逆に介護の現場では、サービス提供の方向性が本当に分かっていないと、利用者さんが持っている力を逆に萎えさせてしまう危険性があるんだなあ、とも思います。

 横石知二さんの『そうだ、葉っぱを売ろう!』を思い出しました。高齢者でも女性でも稼げる仕事があると、介護施設はがら空きになる。本当は、人間、生涯現役が望ましいのではと思う私は、仕事人間の考え方に染まっているのでしょうか。

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       ひたちなか市高場の静神社 木登り熊

 午後初詣で、静神社に行くと言うので、那珂市の静神社?えーそこまで行くのと内心びっくりしていたら、ひたちなか市にも静神社がありました。

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