宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

子育てサロン おあしす@長堀

 昨日(23日)、一中コミセンで開かれている子育てサロンに行ってきました。30分くらい遅れていったので、もうすでに盛り上がっていました。27組の親子が参加していて、パパ・ママ組も1組参加してました。毎年6月には、3サロン合同でパパの育児サロンもやっているそうです。時間が経つにつれ、子どもたちは走り回り、自分のママから離れて、探索を始めました。初めて参加組も6組いました。

 「おあしす」は登録スタッフが25名いて、男性スタッフが多かったのが印象的でした。元民生委員のOBスタッフも来られるときは来てくれるそうで、それが男性スタッフの多さになっています。「おじいちゃんたち」は子どもたちに大人気だそうです。簡単な事後反省会で、皆さんが参加者にどうやったら溶け込んでもらえるか、いろいろ案を出し合って話し合っていました。こういう一つひとつの積み重ねが、力になっているんだろうと思います。

 サロンはそれぞれやり方を工夫しあいながら、「場」の提供をしています。民生委員の方たちが中心になって立ち上げたところが多いようですが、自分たちで始めるグループも増えて来ています。多世代が関わりながら子育てをしてゆく仕組みづくり、空き家を活用しながら集まれる「場」を確保するという方向もあると思います。いろいろ課題はあるのですが。

 サロンには子育てサロンだけでなく、高齢者サロンや多世代サロンがあり、2015年9月段階で、51か所あります。地域のたまり場を作ろうということですが、直接人と対面する機会が減っていることを何とかしようという動きです。核家族化と同時に、情報がネットで取れることで、人にわざわざ聞かなくて済む。結果、他人と話もしなくなっている。情報はネットで十分とれますが、人間の生活にとって体面することの意義は減りません。他人に話しかけるのはそれなりに技術を要しますが、日常的に当たり前に訓練できていた対面技術が、衰えて来ているのでしょう。

 テクノロジーの進展は、人間関係を紡ぐ技術を衰えさせているということでしょうか。この人間関係を紡ぐ技術は、アートの側面を含むと思います。

                                   宮内寿子

h-miya@concerto.plala.or.jp