宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

辺野古 代執行訴訟

 12月に入ってしまいました。師走は本当にバタバタ始まりました。私事ですが、伯母が92歳で永眠しました。とても穏やかな眠っているような顔を、告別式まで、お線香を上げながら見守っている毎日です。

 ところでこの代執行訴訟は、辺野古の埋め立て承認を翁長雄志知事が取り消したのは違法であると、国が沖縄県を訴えたわけです。でも分かりにくいですよね。だって政府は代執行手続きを閣議で了解して、国交相が翁長知事の承認取り消しの効力停止を決定しています。そして政府は辺野古の工事に着手していますから、代執行してるんじゃないのと思ってました。

 この辺りは法律の問題になってきますが、承認取り消しの効力は停止していても撤回はされていないということのようです。でも取り消し処分の効力を停止すると、どうして代執行手続きをとれないのか、これは県の側からの主張なのですが。法律問題にあまり踏み込むと、一般の人は分かりにくく嫌になりますが、でもなんか気になるので、法律をやっている人にもう少し聞いてみますね。

 私が分かるなあと思ったのは、辺野古移設は周辺住民の自治権を大幅に制約するという部分です。こういう場合は、地元の承認と国会審議が必要であるというのが、憲法が定める地方自治の基本原則であるという論理。これはとてもよく分かります。

 米軍基地を沖縄が70%以上引き受けているという状況、これは考えなければいけない問題だと思います。そしてその点に関して、法的拘束力のある住民投票が必要ではないかという指摘にも納得します。基地を引き受けるかどうか、引き受けるとしたらなぜか、そういう問題は法制化されたルールに従って遂行されるべきだ、というのはその通りだと思います。                          宮内ひさこ

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