宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

最近観たDVD2本

 雨降りの昨日、借りていたDVD2本を続けて見ました。水曜日には返却しなければならないので。「ゴーン・ベイビー・ゴーン」はかの「ミスティックリバー」の原作者デニス・ルヘイン原作の映画化。ベン・アフレックが初監督した作品です。4歳の少女が誘拐され、依頼を受けた探偵とそのパートナーが事件に巻き込まれてゆきます。ネタバレになるのであらすじは書きませんが、結末はいろいろ考えさせられました。山本周五郎作品だったらどうなるかなあなんて、思わず考えていました。癖のある警官役のエド・ハリス、良かったです。

 「マトリックス」の監督が創った「ジュピター」、アクションはすごかったですが、1回見ただけでは筋が追えず、もう一回早送りで見て了解。これは科学技術の近未来SFアクションなのでしょうか。遺伝子をかけ合わせたキャラクターに、違和感がありました。

 科学技術の問題性を、こんなところで感じて論じても仕方ないのですが。エリュールが「ギリシア人は技術活動に疑いの眼を向けた」と書いた部分を思い出しました。本当は科学技術と一括りにできませんが、科学も技術も、それと付き合う側の節度が問われます。人間の欲望に質の差があるのか、という問いも。聖真善美を求めるのも欲望なら、快適さを求め、苦を避けるのも欲望。もちろん聖真善美は欲望の対象ではないという考え方もあります。サルトルは欲望とは自分に欠けているものを求めるものだから、欲望の究極は神たらんとする企てだと言ったようです。

 一般的には、技術は人間の欲望を叶え、人間を幸せにするためのものと考えられます。ところが、実際はどうなのでしょうね。技術の力が増すほどに問題も大きくなってゆきます。原発しかり、遺伝子診断しかり、セラピューティック・クローン問題しかり。

 映画の話から逸れてしまいましたが、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」観た方のご意見どこかで聞けたら、話が盛り上がりそうです。             宮内ひさこ                              

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