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宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

浦和での同窓会

昨日(29日)、浦和のワシントンホテル2階のファーマーズガーデンで、大学時代の仲間との、恒例の学年同窓会がありました。今回は少なくて、7名の出席。一学年100名でした。亡くなった人や遠方の人もいます。毎回、12、3名は参加していたと思いますが、私も2…

立場にもとづく客観性の乗り越え方

立場を変えることが、隠れている別のものを見ることになるというテーマは、昔から語られてきました。立場が違うと、まるで異なる風景が見えることは事実です。立場に囚われない見方は、より成熟した見方とも言えます。しかし、立場による客観性があるのも事…

佐川文庫 木城館でのサロン・コンサート

佐川文庫 木城館でサロン・コンサート「大須賀恵理ピアノ室内楽シリーズ~未来を嘱望される若者を迎えて~」を聴いてきました。演奏者は、大須賀恵理(ピアノ)、正戸里佳(ヴァイオリン)、岡本誠司(ヴァイオリン)です。岡本誠司さんが最初にバッハの「無…

『ダウントン・アビー』の世界

イギリスの貴族が楽しみに見ていたという『ダウントン・アビー』。確かに、格式ある生活とはどのようなものかを描き出しています。連続物の面白さは、その世界が自分にとっても馴染のものになって、スッとそこに入りこめることです。俳優陣にとってもその世…

自分の目と他人の目の同質性

他人のまなざしとどう向き合うかは、古今東西の人間誰しもが悩んできた問題ではないでしょうか。サルトルの『存在と無』の中の「まなざし」の分析は有名ですが、普通に日常的に気になる問題ですよね。自分が他人の目を気にしすぎると気に病んでみたり、傍若…

あきらめないこと

茨城有権者の会で、「あきらめないこと」という話が出たことは書きました。以前に見たドキュメンタリー番組『植物人間からの生還ーーあなたの声が聞きたい』(NHK1992年)でも、看護婦長紙屋克子さんが、同じことを言っていました。「看護婦があきらめた…

『不思議なクニの憲法』のビラ配り

水戸駅北口で、朝、ビラ配りをしました。ドキュメンタリー映画『不思議なクニの憲法』(監督 松井久子)を5月3日に、勝田のワークプラザで13時30分から上映します。入場料は700円です。主催は「憲法のつどい」実行委員会。 以前小美玉市役所 四季文化館(…

型が育てるもの

中山要『御徒の女』を読みました。御徒というのは、徒侍、徒歩で行列の先導を務めたような下級武士のことです。御徒の女とは、この徒歩組の娘や徒歩組に嫁いだ女たちのことです。時代は、幕末、お徒歩組に生まれた長沼栄津の娘時代から始まります。嫁いで母…

茨城有権者の会 総会:「しぶとい老人たち」

16日(日)、みと文化交流プラザ(元ビヨンド)で、茨城有権者の会主催の映画鑑賞会と総会がありました。映画は市川房枝さんの軌跡をたどった『87歳の青春』。会員以外の参加者20名強のうち、市川房枝さんを知っていた人は数名でした。市川さんの活動に、「…

桜に想う

ほとんどの小学校、中学校の校庭には桜が植えられています。私たちにとって桜はごくありふれた花ですが、同時に特別な花です。奈良時代には梅に人気がありましたが、平安時代以降、花といえば桜を指すようになりました。桜を詠んだ歌としてよく知られている…

『ニュー・シネマ・パラダイス』:痛みの中で、今を「肯定」する

『ニュー・シネマ・パラダイス』の完全版(ディレクターズカット版)を観ました。1988年に公開されたイタリア映画です。監督はジュゼッペ・トルナトーレ。劇場公開の短縮版は123分、ディレクターズカット版は173分です。劇場公開版は内外で高い評価を受け、…

ケアにおける客観性4)ーー生の「展開」から評価する

ケアにおける客観性をニーチェの系譜学の手法から考えてきました。取りあえずまとめておきたいと思います。 ニーチェの系譜学的解釈は、解釈の良し悪しを、複眼的に解釈する技術です。生の遠近法の創造性と解釈している力の質を、生肯定か生否定かという基準…

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展

最終日に滑り込みで、見てきました。やはり圧倒されました。68面の襖絵すべて展示されていました。鑑真和上座像厨子のある松の間は、「揚州薫風」と題された26面の襖絵が描かれています。これは和上の故郷を描いた水墨画です。東山魁夷の水墨画は、始めて観…

今生きること

明日から4月です。でも明日はまた寒いという予報。 25日の春合宿の参加者の方からの感想をメーリスで読ませていただきながら、いろいろ考えています。私は認知症初期の方の介護の現場にいるので、作業療法士の川口淳一さんの活動について知ることができたの…

千葉・茨城教授学研究の会

25日の土曜日、千葉・茨城教授学研究の会の春合宿に参加させていただきました。毎回、参加者の先生方の授業にかける熱意とそのレベルの高さに、刺激を受けます。 教授学研究の会は、故斎藤喜博氏が1973年に結成したものです。教授学研究は、授業の学、子ども…

ケアにおける客観性3)―系譜学の客観性概念

私たちの毎日の生活の中で、いろいろなものの見方や価値観に出あうのはごくごく当たり前のことです。「カラス、なぜ鳴くの?」「カラスの勝手でしょう」というのは、ドリフターズが流行らせたフレーズでしたが、小阪修平さんが恣意性としての相対主義の時代…

ケアにおける客観性2)―ニーチェの系譜学における文献学の意義

ニーチェは「すべては解釈である」(遠近法主義)と言いながら、しかしその解釈を判断評価できるとします。その際、多様な解釈を一つの「正しい」解釈から判断評価するわけではありません。では、どうするのか。そこで登場するのが、系譜学的解釈です。ニー…

ケアにおける客観性1)―ニーチェの遠近法主義

ケアを相手に寄り添うことと、定義することから始めて、ケアの立場に立った客観性とはどのようなものでしょうか。その際、まずニーチェの解釈のみ(遠近法主義)の立場から始めてみたいと思います。そうすると、立場を超えた客観性をどう設定できるかの問題…

マインドフルネスと現象学

マインドフルネスが言われるようになりました。マインドフルは注意を配るというような意味ですが、マインドフルネスは今、ここに100%注意を集中すること、判断評価しないであるがままの現在を受け入れることと、言われます。現象学のエポケー(判断停止)も…

道徳的発達段階とごまかしーー森友学園問題から

森友学園は小学校設置の認可申請を取り下げました。それに伴い、籠池泰典理事長が退任の意向を表明。 森友学園は、昨年6月に、小学校建設用地として国有地を1億3400万円で取得しました。ところが、国有地取得金額をめぐる疑惑(地価評価額から86%引き)、認…

那珂市つるしびな展

那珂市のつるしびな展に行ってきました。会場は二つしか回れませんでした。那珂総合公園内の歴史民俗資料館と中央公民館の前の曲がり屋です。帰ってきてから、マップを見たら、中央公民館でもやってました。残念。両方とも、ボランティアスタッフが会場運営…

介護とパーソナル・スペース

介護の仕事の難しさは、他人との距離の問題でもあるかなと感じています。介護というのは、パーソナル・スペース(プライベートゾーン)に入ってゆく仕事ですから。 パーソナル・スペースというのは、「なわばり」と言ったらいいでしょうか、他人に近づかれる…

国家とは何か

トランプ大統領が、2月28日夜(日本時間3月1日午前)、連邦議会の上下両院合同会議で、初めての施政方針演説を行いました。「私の仕事は世界を代弁することではなく、米国を代表することだ」と述べたようです。 日本の予算委員会では、森友学園に大阪豊中市…

記憶とあるがままのものとの出会い

幼児と高齢者には親近性があります。その一つが、繰り返しへの熱意。 小さな子どもは、飽きずに同じことを繰り返します。同じような喜び方をしながら、何度も何度も「いない いない ばあ」をします。私は5回くらい付き合うと疲れてしまいます。これは何なの…

感情的囚われからの解放

他人からの評価は気になるし、その意味でも人間関係に悩む人は多いと思います。かくいう私も、職場の人間関係は難しいと感じています。距離のとり方の難しさでしょうか。人にはその人なりの「こころの癖」があり、それをスキーマと呼びます。これがそれぞれ…

福祉と幸福

福祉は英語でwelfare。健康で快適な生活を含めた意味での幸福(happiness)を意味します。 幸福は主観的なものと客観的なものに分かれ、主観的な幸福とは内的満足のことです。客観的幸福は幸運と同義語で、満足を考慮しない達成した目的そのもの、善そのもの…

政治の責任

南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣されている自衛隊の即時撤退を求める集会が、17日東京都千代田区の衆議員第一議員会館で開催された、と新聞報道されていました。 昨年7月11日、12日の陸上自衛隊の日報は、昨年末時点では、破棄されたと言われて…

ひな飾り

今日は、東海村のテラパークで開催されている「つるし雛」展に行ってきました。4年くらい前に、伊豆の稲取温泉に「つるし飾り」を見に行ったことがあります。ひたちなか周辺では、つるし雛という言い方をしていますが、稲取で「お雛様をつるしているわけじ…

社会福祉は「われわれ」の範囲の拡張

先週の9日(木)は天気予報通り、雪でした。車のタイヤを雪対応にしていなかったので、ゆっくりゆっくり、大通りを選んで運転しました。午後には雨に変わって、帰る頃には、道路の雪はほとんど溶けていました。やれやれ😥。 今日も晴れていますが、やはり風は…

『サヨナラの代わりに』:人は人と関わることで変わってゆく

気になっていた映画『サヨナラの代わりに』(2014年)をビデオで見ました。主演はヒラリー・スワンク。裕福な生活をしていたケイトは、35歳でALS(筋委縮性側索硬化症)を発症します。1年半後、車いす生活になったケイトは、介護者から病人扱いされること…

介護ケアをシュタイナーの人間観から考える

もうじき立春ですが、まだまだ風が冷たい毎日です。2、3日前に春の陽気が訪れました。ちょっと狂った季節という感じから、3月兎を思い出し、『不思議の国のアリス』にイメージが飛びました。 ところで、芥川龍之介の短編に『河童』という作品があります。…

政治的抵抗

抵抗と団結という言葉をよく聞きます。ここでの抵抗は、政治的抵抗と捉えて良いと思います。団結はその流れで読めばよく分かります。ローティは連帯という言葉を使います。連帯は、政治的場面でも使われますが、ドイツの生命倫理答申の報告書にもありました…

認知行動療法

認知行動療法について知り合いから聞かれました。以前に講師をしたアサーションに関するセミナー(女性プラザ男女共同参画支援室にて)で、少し触れたことがあります。セミナー出席者で、認知行動療法に関心をもっている方がいて、セミナーが終わってから、…

急いではいけない

認知症と明らかに分かる人と、一見分からない人といます。認知症と分かる人の場合、その反応のし方の、ある意味理不尽さにも、病気なんだからと了解できます。ただそうでない場合、おそらく本人には理由がある反応のし方に、こちらが傷つくことがあります。…

「私」って誰?

『ソフィーの世界』(ヨ―スタイン・ゴルデル)という哲学ファンタジーが、1995年に翻訳出版され、一時期、女子高生たちも電車の中で読んでいる、と話題になりました。その後映画化もされました。 主人公のソフィー・アムンセンは、ある日不思議な手紙を受け…

介護施設と学校:近代施設における「管理」から

デイ・サービスがいろいろな形で行われるようになっています。施設でのデイ・サービスは職員と利用者の織りなすサービス実践です。しかし、純粋に営利によるサービスではなく、介護保険制度が絡んでいます。利用者は端的にお客様、とは言いきれません。 近代…

脳・こころ・身体

昨今認知症にならないための生活術とか訓練法とかが、雑誌でよく特集されています。確かに人間にとって脳は重要だと、思います。しかし大切なのは「こころ」とも言われます。では「こころ」はどこにあるのでしょうか。こころは脳の機能なのでしょうか。そし…

(株)日本原子力発電からの回答

東海発電所・東海第二発電所の状況報告会で出した質問表への回答をもらいました。 「L3埋設廃棄物の埋設施設の底は、コンクリートで固められているかどうか」を質問しました。「核のゴミと私たち」(小出裕章氏講演会)でのアンケートに答えてくれた151名…

ゴミと私たち:社会のシャドウ・ベース

以前に空き家問題を書いたことがあります。実家も空き家になり、取り壊しました。父が亡くなり、母も高齢になり、一人では管理できなくなったこともあって、壊しました。下は、解体に入った段階です。 2週間くらいで、更地に戻されました。 感慨と共に、あっ…

認知症と共に生きる

認知症になると、いろいろなことが分からなくなり、出来なくなります。ここでは認知症という表現で書いていますが、本来認知症とは病名ではなく、認知症候群のことです。記憶に障害が生まれ、時間が分からなくなり、場所が分からなくなり、人が分からなくな…

成人の日

明日9日は、成人の日です。1998年のハッピーマンデー制度によって、2000年から、成人の日が1月第2月曜日に移動しました。私は、成人の日というと1月15日世代なので、年によって、成人の日がうろうろしている感じがして、ピンときません。最も自分が20歳のと…

自立支援としての介護とは?

現在、介護は自立支援と言われ、本人の自己決定権を重視することを基本に置きます。でも自己決定権、これってとても大変なことです。確かに、一人ひとりが大切にされるには、各人の選択・決定が重視される必要があります。しかし、選択・決定には、情報とそ…

介護の現場初日を経験して

4日から介護の現場に入りました。圧倒的に女性が多いです。そして、女性たちがてきぱきと、かつ利用者さんに適切に話しかけながら、動いています。男性は数も少なく、かつ若い時から働いている人は、リーダーのポジションに移っていくようで、管理的業務もこ…

2017年にやりたいこと:現場での記録と所感

①介護の現場に慣れたら、秋ぐらいから社会福祉士の受験資格を取るため、通信教育を受け始める。②ワーカーズ・コレクティブの可能性を探る。③稲葉峯雄さんの「記録なくして処遇なし」と向き合う。利用者の言葉を書き留め、それへの所感を書く。④現象学の記述…

謝る力、許す力

師岡カリーマさんが、東京新聞の「ホンネのコラム」で「慰安婦像と誠意」(12月31日)と題して、許しの問題を書いていました。ソウル日本大使館前に設置された慰安婦像撤去問題です。相手方の怒りが収まらないときどうするか。 「選択肢は二つに一つ。もう謝…

お正月にちょっと年中行事を考えました

明けましておめでとうございます 年末から晴れた日が続いています。晴れた日は気分がいいですね。昨日までかかってやっと年賀状出し終わりました。この時期になると、年賀状書きには何時も追われています。でもご無沙汰ばかりの方たちとは、唯一、近況をやり…

2016年を振り返って

2016年も残り2日を切りました。今年は、体調を崩して半年以上思うに任せない状態が続きました。本当に中仕切りの時間だったなあと、一年を振り返って思っています。 2015年の3月に始まった私の中での変化を、今年は消化する時間だったのかもしれません。ま…

熟議的理性と一般意志

感覚(センス)の客観性を書きましたが、数値化の意義を否定しているわけではありません。ただ数値化を過度に評価することには、気をつけたいということです。そして、理性というと、他の感情や感覚より優れている気になりますが、そうではないということも…

センス(感覚)の客観性:多様であることは評価不可能を意味しない

27日、お正月のお花の活けこみが終わりました。なかなか豪華な作品が出来上がって、3人とも大満足です。花材は同じ、ただ枝ぶりなどは微妙に異なります。花器も形は同じで、色が違うだけ。それでも出来上がった作品は、雰囲気が異なります。これはいつも、…

日常生活動作(ADL):生活のシャドウ・ベース

24日、介護職初任者研修の最終試験が終わりました。落とすための試験ではないと言うことで、素直に解答していても、まあ、大丈夫かな、記入欄を間違っていなければと思っています。今週半ばまでには結果が分かります。一緒のクラスで頑張り屋さんだったKさ…

h-miya@concerto.plala.or.jp