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宮内寿子「おはなしのへや」

日々、思うこと。

ケアにおける客観性3)―系譜学の客観性概念

私たちの毎日の生活の中で、いろいろなものの見方や価値観に出あうのはごくごく当たり前のことです。「カラス、なぜ鳴くの?」「カラスの勝手でしょう」というのは、ドリフターズが流行らせたフレーズでしたが、小阪修平さんが恣意性としての相対主義の時代…

ケアにおける客観性2)―ニーチェの系譜学における文献学の意義

ニーチェは「すべては解釈である」(遠近法主義)と言いながら、しかしその解釈を判断評価できるとします。その際、多様な解釈を一つの「正しい」解釈から判断評価するわけではありません。では、どうするのか。そこで登場するのが、系譜学的解釈です。ニー…

ケアにおける客観性1)―ニーチェの遠近法主義

ケアを相手に寄り添うことと、定義することから始めて、ケアの立場に立った客観性とはどのようなものでしょうか。その際、まずニーチェの解釈のみ(遠近法主義)の立場から始めてみたいと思います。そうすると、立場を超えた客観性をどう設定できるかの問題…

マインドフルネスと現象学

マインドフルネスが言われるようになりました。マインドフルは注意を配るというような意味ですが、マインドフルネスは今、ここに100%注意を集中すること、判断評価しないであるがままの現在を受け入れることと、言われます。現象学のエポケー(判断停止)も…

道徳的発達段階とごまかしーー森友学園問題から

森友学園は小学校設置の認可申請を取り下げました。それに伴い、籠池泰典理事長が退任の意向を表明。 森友学園は、昨年6月に、小学校建設用地として国有地を1億3400万円で取得しました。ところが、国有地取得金額をめぐる疑惑(地価評価額から86%引き)、認…

那珂市つるしびな展

那珂市のつるしびな展に行ってきました。会場は二つしか回れませんでした。那珂総合公園内の歴史民俗資料館と中央公民館の前の曲がり屋です。帰ってきてから、マップを見たら、中央公民館でもやってました。残念。両方とも、ボランティアスタッフが会場運営…

介護とパーソナル・スペース

介護の仕事の難しさは、他人との距離の問題でもあるかなと感じています。介護というのは、パーソナル・スペース(プライベートゾーン)に入ってゆく仕事ですから。 パーソナル・スペースというのは、「なわばり」と言ったらいいでしょうか、他人に近づかれる…

国家とは何か

トランプ大統領が、2月28日夜(日本時間3月1日午前)、連邦議会の上下両院合同会議で、初めての施政方針演説を行いました。「私の仕事は世界を代弁することではなく、米国を代表することだ」と述べたようです。 日本の予算委員会では、森友学園に大阪豊中市…

記憶とあるがままのものとの出会い

幼児と高齢者には親近性があります。その一つが、繰り返しへの熱意。 小さな子どもは、飽きずに同じことを繰り返します。同じような喜び方をしながら、何度も何度も「いない いない ばあ」をします。私は5回くらい付き合うと疲れてしまいます。これは何なの…

感情的囚われからの解放

他人からの評価は気になるし、その意味でも人間関係に悩む人は多いと思います。かくいう私も、職場の人間関係は難しいと感じています。距離のとり方の難しさでしょうか。人にはその人なりの「こころの癖」があり、それをスキーマと呼びます。これがそれぞれ…

福祉と幸福

福祉は英語でwelfare。健康で快適な生活を含めた意味での幸福(happiness)を意味します。 幸福は主観的なものと客観的なものに分かれ、主観的な幸福とは内的満足のことです。客観的幸福は幸運と同義語で、満足を考慮しない達成した目的そのもの、善そのもの…

政治の責任

南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣されている自衛隊の即時撤退を求める集会が、17日東京都千代田区の衆議員第一議員会館で開催された、と新聞報道されていました。 昨年7月11日、12日の陸上自衛隊の日報は、昨年末時点では、破棄されたと言われて…

ひな飾り

今日は、東海村のテラパークで開催されている「つるし雛」展に行ってきました。4年くらい前に、伊豆の稲取温泉に「つるし飾り」を見に行ったことがあります。ひたちなか周辺では、つるし雛という言い方をしていますが、稲取で「お雛様をつるしているわけじ…

社会福祉は「われわれ」の範囲の拡張

先週の9日(木)は天気予報通り、雪でした。車のタイヤを雪対応にしていなかったので、ゆっくりゆっくり、大通りを選んで運転しました。午後には雨に変わって、帰る頃には、道路の雪はほとんど溶けていました。やれやれ😥。 今日も晴れていますが、やはり風は…

『サヨナラの代わりに』:人は人と関わることで変わってゆく

気になっていた映画『サヨナラの代わりに』(2014年)をビデオで見ました。主演はヒラリー・スワンク。裕福な生活をしていたケイトは、35歳でALS(筋委縮性側索硬化症)を発症します。1年半後、車いす生活になったケイトは、介護者から病人扱いされること…

介護ケアをシュタイナーの人間観から考える

もうじき立春ですが、まだまだ風が冷たい毎日です。2、3日前に春の陽気が訪れました。ちょっと狂った季節という感じから、3月兎を思い出し、『不思議の国のアリス』にイメージが飛びました。 ところで、芥川龍之介の短編に『河童』という作品があります。…

政治的抵抗

抵抗と団結という言葉をよく聞きます。ここでの抵抗は、政治的抵抗と捉えて良いと思います。団結はその流れで読めばよく分かります。ローティは連帯という言葉を使います。連帯は、政治的場面でも使われますが、ドイツの生命倫理答申の報告書にもありました…

認知行動療法

認知行動療法について知り合いから聞かれました。以前に講師をしたアサーションに関するセミナー(女性プラザ男女共同参画支援室にて)で、少し触れたことがあります。セミナー出席者で、認知行動療法に関心をもっている方がいて、セミナーが終わってから、…

急いではいけない

認知症と明らかに分かる人と、一見分からない人といます。認知症と分かる人の場合、その反応のし方の、ある意味理不尽さにも、病気なんだからと了解できます。ただそうでない場合、おそらく本人には理由がある反応のし方に、こちらが傷つくことがあります。…

「私」って誰?

『ソフィーの世界』(ヨ―スタイン・ゴルデル)という哲学ファンタジーが、1995年に翻訳出版され、一時期、女子高生たちも電車の中で読んでいる、と話題になりました。その後映画化もされました。 主人公のソフィー・アムンセンは、ある日不思議な手紙を受け…

介護施設と学校:近代施設における「管理」から

デイ・サービスがいろいろな形で行われるようになっています。施設でのデイ・サービスは職員と利用者の織りなすサービス実践です。しかし、純粋に営利によるサービスではなく、介護保険制度が絡んでいます。利用者は端的にお客様、とは言いきれません。 近代…

脳・こころ・身体

昨今認知症にならないための生活術とか訓練法とかが、雑誌でよく特集されています。確かに人間にとって脳は重要だと、思います。しかし大切なのは「こころ」とも言われます。では「こころ」はどこにあるのでしょうか。こころは脳の機能なのでしょうか。そし…

(株)日本原子力発電からの回答

東海発電所・東海第二発電所の状況報告会で出した質問表への回答をもらいました。 「L3埋設廃棄物の埋設施設の底は、コンクリートで固められているかどうか」を質問しました。「核のゴミと私たち」(小出裕章氏講演会)でのアンケートに答えてくれた151名…

ゴミと私たち:社会のシャドウ・ベース

以前に空き家問題を書いたことがあります。実家も空き家になり、取り壊しました。父が亡くなり、母も高齢になり、一人では管理できなくなったこともあって、壊しました。下は、解体に入った段階です。 2週間くらいで、更地に戻されました。 感慨と共に、あっ…

認知症と共に生きる

認知症になると、いろいろなことが分からなくなり、出来なくなります。ここでは認知症という表現で書いていますが、本来認知症とは病名ではなく、認知症候群のことです。記憶に障害が生まれ、時間が分からなくなり、場所が分からなくなり、人が分からなくな…

成人の日

明日9日は、成人の日です。1998年のハッピーマンデー制度によって、2000年から、成人の日が1月第2月曜日に移動しました。私は、成人の日というと1月15日世代なので、年によって、成人の日がうろうろしている感じがして、ピンときません。最も自分が20歳のと…

自立支援としての介護とは?

現在、介護は自立支援と言われ、本人の自己決定権を重視することを基本に置きます。でも自己決定権、これってとても大変なことです。確かに、一人ひとりが大切にされるには、各人の選択・決定が重視される必要があります。しかし、選択・決定には、情報とそ…

介護の現場初日を経験して

4日から介護の現場に入りました。圧倒的に女性が多いです。そして、女性たちがてきぱきと、かつ利用者さんに適切に話しかけながら、動いています。男性は数も少なく、かつ若い時から働いている人は、リーダーのポジションに移っていくようで、管理的業務もこ…

2017年にやりたいこと:現場での記録と所感

①介護の現場に慣れたら、秋ぐらいから社会福祉士の受験資格を取るため、通信教育を受け始める。②ワーカーズ・コレクティブの可能性を探る。③稲葉峯雄さんの「記録なくして処遇なし」と向き合う。利用者の言葉を書き留め、それへの所感を書く。④現象学の記述…

謝る力、許す力

師岡カリーマさんが、東京新聞の「ホンネのコラム」で「慰安婦像と誠意」(12月31日)と題して、許しの問題を書いていました。ソウル日本大使館前に設置された慰安婦像撤去問題です。相手方の怒りが収まらないときどうするか。 「選択肢は二つに一つ。もう謝…

お正月にちょっと年中行事を考えました

明けましておめでとうございます 年末から晴れた日が続いています。晴れた日は気分がいいですね。昨日までかかってやっと年賀状出し終わりました。この時期になると、年賀状書きには何時も追われています。でもご無沙汰ばかりの方たちとは、唯一、近況をやり…

2016年を振り返って

2016年も残り2日を切りました。今年は、体調を崩して半年以上思うに任せない状態が続きました。本当に中仕切りの時間だったなあと、一年を振り返って思っています。 2015年の3月に始まった私の中での変化を、今年は消化する時間だったのかもしれません。ま…

熟議的理性と一般意志

感覚(センス)の客観性を書きましたが、数値化の意義を否定しているわけではありません。ただ数値化を過度に評価することには、気をつけたいということです。そして、理性というと、他の感情や感覚より優れている気になりますが、そうではないということも…

センス(感覚)の客観性:多様であることは評価不可能を意味しない

27日、お正月のお花の活けこみが終わりました。なかなか豪華な作品が出来上がって、3人とも大満足です。花材は同じ、ただ枝ぶりなどは微妙に異なります。花器も形は同じで、色が違うだけ。それでも出来上がった作品は、雰囲気が異なります。これはいつも、…

日常生活動作(ADL):生活のシャドウ・ベース

24日、介護職初任者研修の最終試験が終わりました。落とすための試験ではないと言うことで、素直に解答していても、まあ、大丈夫かな、記入欄を間違っていなければと思っています。今週半ばまでには結果が分かります。一緒のクラスで頑張り屋さんだったKさ…

64%多数決ルール

22日に「憲法の集い」実行委員会があり、座談的に憲法改正の話が出ました。改憲にあたって、いきなり自民党草案が前面には出てこないにしても、自民党草案にもっと一般の人たちが関心を持つ必要があると思います。 人数が多くなるほど、多数決が正しい判断を…

多数決はなぜ正しいか?:陪審定理

民主主義と多数決は切っても切れない関係にあります。しかしそれゆえの危険性もあって、プラトンは衆愚制と切り捨てます。ギリシア的社会構成の立場からは、民主主義は認められないようです。理性が強い人と気概に富む人と欲望に駆られる人という3区分を、…

家事労働の社会化

17日(土)、初任者研修の実技試験が終わりました。クラスの6名全員合格できました。みんなドキドキでしたが、終わってみれば、あっけなかった。今までやってきたことが、身に付いているかどうかの確認テストでした。介護の社会化をどうしてゆくのか、これか…

ミュージック・ケア

ミュージック・ケアは日本語だと、音楽療法になります。リトミックと何が違うのか。リトミックをやったことがないので、体験的比較はできませんが、リトミックというとトモエ学園が思い浮かびます。トットちゃん(黒柳徹子さん)が出た学校として有名になり…

介護過程

初任者研修も最後の部分、介護過程に入りました。ここは、ケアプランと関わるところで、「根拠のある介護」を理解する要のような部分です。ただ、初任者研修が終わって現場に入ったレベルで、いきなり立てさせられるようなものではありません。ケア・マネジ…

ニーチェとニヒリズム

ニーチェの『権力への意志』は、なぜニーチェ解釈のゆがみに寄与したのか。『ツァラトゥストラ』は、19世紀からの解放の書として、第1次世界大戦中に戦地に赴く若者たちを勇気づけました。ドイツ的高貴さvs.フランス・イギリスの浅薄な文明というような図式…

福島からの避難者交流会と従姉妹会

4日・5日と行事が詰まっていました。4日10時から、勝田ワークプラザで福島からの避難者の交流会(「未来への風 いちから」主催)がありました。エステとリースづくり、ハーブティでリラックスしてもらい、避難している人同士、そしてボランティアで参加して…

常陸太田の道の駅で

12月1日、常陸大宮へ行く用事があり、常陸太田周りで帰って来ました。国道349号線に出たら、ちょうど道の駅があり、寄って来ました。新しい常陸太田道の駅です。雨模様で、お店は空いていましたが、お昼だったので新そばを食べました。おいしかったです。食…

抵抗という文化

ベラルーシのノーベル文学賞作家でジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチさんが、23日に来日した。彼女は福島県を視察後、28日東京外語大学で名誉博士号を授与された。彼女は講演後、学生との対話に臨んだ。 上は、29日の新聞記事の要旨です。読…

ボディメカニクス

25日の介護職初任者研修で、車いす体験をしました。お天気がよかったので、教室から外に出て、坂道や歩道を押したり、交代して座って押してもらったりしました。歩いていると歩道の凸凹はそれほど気になりませんが、車いすだと押す方も乗っている方も振動を…

ニーチェ解釈の歴史

22日の朝方の地震、今日は11月の雪、とどうなっているんでしょうね。社会問題でも、トランプ次期アメリカ大統領をめぐって、メディアを通して不安感が伝わってきます。韓国の朴槿恵大統領をめぐる報道も、毎日どこかで取り上げられています。でも、南スーダ…

田中正造と小出裕章さん

小出裕章さんが、『世界』(2013年7月号)に書かれた「滔々と流れる歴史と抵抗ー正造さん没後100年に寄せて」を読みました。とてもいい文章だなあと思います。田中正造と足尾鉱毒問題が、歴史の中できちんと押さえられ、分かりやすかったです。原発事故も、1…

古河歴史博物館:"藩主って転勤族‼?”

古河駅の西側地区は、お寺や神社が沢山ある古い市街です。道は狭いのですが、レンガ畳の小道や古い土塀が残っていて、歩くのが楽しい場所でした。古河歴史博物館の近辺は特に風情がありました。古河第一小学校もレンガを取り入れた作りで、隣の古河文学館か…

古河市の街歩き

古河市で開催されているニチイの介護職の初任者研修6回目に参加してきました。水戸近辺では、上手く日程が合わなかったためです。日帰りはきつかったので、一泊することにして、この際、プチ旅行気分で行こうと決め、結構楽しんできました。 古河と言えば、…

日本原電 状況報告会

昨晩、しあわせプラザで開催された「平成28年度 東海発電所・東海第二発電所 状況報告会」に行ってきました。18:30~20:00予定で、ほぼこの時間で終わりました。東海第二発電所のケーブルの防火措置の変更問題に質問が集中しました。防火塗料から防火シー…

h-miya@concerto.plala.or.jp